眠い

猛烈に眠い。何もかも面倒だ。眠りは深い穴のようだ。物音のしない静かな穴。その穴には底が無く光も差さない。俺はそこに飛び込む。そして、天地も分からず深い穴に沈んでいき、だんだん輪郭を失っていく。昔その輪郭の中には自分の良く知る何かが詰まっていた。今はそこには何も無い。まわりの穴と同じ、暗い空洞が広がっている。今とても眠い。