この間一旦上がってまた下がった株が、結局値が戻ったので毎日ちょっとずつ高値で売り払ってる。ボーナスの査定も、まあ悪くなかった。これを軍資金にまた株を買うか。

最近仕事以外に考えることが金のこととか株のこととか、そんなことしかない。しかも考えてるわりに大して稼げてるわけでもない。金の使い道も思い付かない。そもそも遊び倒せるほど持ってない。そんなことはどうでもいい。なんでこんな金のことばかり考えてるのか。

会社入るまでは、いや、今でもそうだが、金には疎い。金というか世の中に疎い。ぼくは、

一旦書いて、酒を飲んで、長いこと考えて消した。

ぼくは馬鹿なので、働き出してようやくにして気付いたことが二つある。一つに、うちはあまりお金が無かった。会社に入り、働き出して、金を手にして、同僚を見て気付いたが、うちはちょっとした低所得者層だった。両親はぼくや弟を苦労して大学に通わせたのだろう。たいしたものだと思う。

もう一つ気付いたことは、今更と言われそうだが、仕事は思っていたよりもきつく、手にする金と仕事の量は良くも悪くも一致しないということだ。馬鹿な自分はそういうことをあまり知らずに育った。会社内で言えばうちの部署は残業も多くワーカホリックな人間が多い。だが、ひとたび会社の枠を越えて考えてみれば、発注先などうちが可愛く見えるほどに仕事量も多く、求められるものも厳しい、いや実態は見えないが、少なくともぼくからはそう見える。だが手にする金は、まあ、まちまちだ。働く前は仕事とその対価としての金は釣合うものと思っていたが、上を見ても下を見ても、そうではないということがようやく分かってきた。

僕は金のしがらみを切りたい。欲しいものがたくさんあるわけでも、使い道があるわけでもないが、仕事は仕事として、金は金として一旦分けて考えたい。金はもらえているほうだと思う。だが、どうせ労働の量と見合わないのであれば、最初から金は金で効率よく増やす方法を考えたい。


何を書きたかったのか忘れた。ぼくは空っぽだ。自虐ではない。自分の中に空洞が広がっていると感じることがある。からっぽというか、穴だ。穴があいている。

大分酒がまわったようだ。寝たほうがいいかもしれない。