ロープと棒と谷と僕と

長かったゴールデンウィークもようやく終了だ。開始直前のときは乗り切れるか不安でしょうがなかったが残すところあと一日まできた。長い休みは僕に孤独を思い出させ不安にさせる。微妙なバランスで毎日を渡り歩いていることを思い出させる。足元を見てはいけない。気付くと落ちてしまうよ。

もうすぐ30歳になる。このゴールデンウィークの前半に大学の同期と顔を合わせてきた。飲むと結婚や子供の話が出たりする。というかそんな話が大半だ。仕事の話や貯金の話もあったりする。後者はまあ全然気にならないが前者は辛い。へぇ、くらいしか言うことがない。別世界の話だ。そんな話じゃあ酒がまわんねえよ。声に出しては言わないが。翌朝目が覚めると気分は最悪だ。最近楽しかったと感じた飲み会がほとんど無い。いや、あるにはあるが仕事の打ち上げとか、そんなんくらいか。そもそも楽しいってどんな感情だったか、忘れてきてるんじゃないか?

結局この休みの間、高校の友達、大学の同期と会って、実家に帰って親に顔を見せて、弟夫婦のところに顔を出してきたが、どれも義務感でやってた気がする。何に対する義務だかはよく分からないが。それ以外は家で無為に過ごした。DVDを見たり、夜中になると30分程度ジョギングしてきて、なんとなく眠れず、明け方になってようやく眠る。すげぇ。僕は馬鹿じゃないのか?

あと何年、あとどれくらいこんな夜を過ごすのか。大分うんざりしてきたのは確かだ。